<ドキドキワクワク>

これは1年ほど前の話。
結婚3年目にして「いよいよマイホームを持とう!」と決意し、
インターネットや雑誌で、新築マンションを見ていました。

「将来、子供の事を考えると70㎡は欲しいよね~」
「この間取りキッチンが広くて良い!」
「このマンション、エントランスがすごい豪華だね」

夫婦そろってドキドキ、ワクワクが止まりません。
ポストに入っている新築マンションの投函チラシを、
イライラしながら捨てていたのは遠い過去の事のようです。

<いざ出陣!!>

あれこれと見ている中でいくつか物件を絞り、
いざモデルルームへ!!

電話で予約をした時に色々と質問をされた。

「希望は70㎡以上です。」
「間取りは3LDKを希望します。」
「出来れば3F以上が嬉しいです。」
などなどいくつか要望を言っておきました。

初めてのモデルルームという事で、
緊張しなから、いざ出陣!

さすが大手の会社だけあってモデルルームの入り口も豪華だ。
感じの良い受付さんが対応してくれる。

「あれ?何か違うぞ・・・」

奥に通され、営業担当がやってくる。
見た感じ20代後半の男性でまだ若い。
でもハキハキとしてて中々好感が持てる。

ネットの情報で「営業マンの当たり外れがある」
と書いてあったので心配していたが、
どうやら「当たり」のようだ。

が、

「現在ご案内できるお部屋はこちらになります」
と営業マンが出した資料を見てびっくり。

「70㎡3LDKの部屋が既に完売している・・・・・」
「残っている部屋は2LDKの部屋だけだ・・・」

<戸惑いつつも>

いやいや、電話で要望を言ったし、
そもそもHPにデカデカと「75㎡3LDK4980万円」と出ている。

「このHPに載っている部屋はないんですか?」と聞いたところ
「すみません。実はついさっき申込が入りまして・・・」
「3LDKの部屋はないですか?電話で希望を言っていたのですが・・・」

横の妻の顔を見ると、般若のような顔がそこにはあった。
月に2回程ある、「絶対に話しかけてはいけない時間」だ。

関西出身の血が騒ぎだし、「話が違う」と烈火のごとく怒り狂う妻と、
私の尋常ではない動揺を感じた営業マンは、
「かっ確認してきます。」とすぐに事務所に戻っていった。

<涙の帰宅>

数分後、営業担当者は、責任者を連れて戻ってきた。
営業担当者の目は、気のせいか赤くなっていた。

神妙な面持ちで責任者は挨拶をした後、終始平謝り。

「電話を頂いた時には2部屋程あったのですが・・・」
「では残り少ない事を伝えるべきでしょ!」と妻。
「大体ついさっき申込が入ったって言ったけど、私達以外に誰もいないじゃない!元々こんな部屋ないんじゃないの!」
「いえ、本当に1時間ほど前に決まってしまいまして・・・」

怒りの収まらない妻を何とかなだめつつ、早々に退散した方が良いと判断。
なんと10分足らずでモデルルームを後にしました。

帰り際に交通費の代わり・・・と渡されたクオカードが、
たったの500円分だったという事に、帰宅中再度怒り出す妻。

散々なモデルルーム初体験記でした。